新学習指導要領について①授業時数の変化

お久しぶりでござる。
レポート等も終わり少し落ち着いたので、私の大学での授業内容を自分で復習しつつ、まとめてみようかと思います。
今回は学習指導要領について。
約10年毎に改定される学習指導要領ですが、今回の改定ではゆとり教育での学力低下を取り戻すため、授業時数が大幅に増加しました。
↓こちらに纏まっているのでどうぞ。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/education/


小学校を例にして授業時数の変化を見てみましょう。
リンク先の下の方に、6年間の合計授業時数が載っています。
 国語:1377→1461 (84)
 社会:345→365 (20)
 算数:869→1011 (142)
 理科:350→405 (55)
こんな感じに、まず主要教科は全て増えました。
それから体育も増加しています。
 体育:540→597 (57)
これは『生きる力』の概要に『知・徳・体のバランス』『たくましく生きるための健康や体力』と記されているので、それの為でしょう。
具体的には1年生〜4年生の間、週に2回→3回に増加する模様。


そして今回の大きな特徴として、新たに外国語が義務付けられました。
これが良さそうに見えて、結構曲者です。
現状では、外国語のvocabularyを増やしたいのか、もしくは国外の文化について学ぶ事が目的なのかが明確で無く、学校によって学習に差があります。
ちなみに、私が実習に行った学校ではALTの先生が来て、歌を歌ったり、帰りの挨拶の時に英語でジャンケンをしたり、子どもたちも楽しそうに活動をしていました。
しかし、他の学校では近くのおばちゃんが適当に英語で喋って適当に聞くだけ、みたいな事もあるようです。
それから、これに対応すべく幼稚園でも英語の勉強が始まりました。
私が見た時は、放課後に自由参加という形で数人の園児が参加していましたが、これから先もっと増えていきそうですね。


これらが増えた教科ですが、逆に減少した教科もあります。
 総合:430→280 (-150)
これに影響されてか、最近は修学旅行へと行かない学校が出てきました。
そもそも初期の修学旅行の目的は、戦後に貧しい子どもにも旅行をさせたいというものでしたが、現在は家族で普通に旅行へ行きますしね。
子どもたちが集団行動を経験出来る貴重な場ではありますが、下見・下準備といった、教師にとっての負担も大きいです。
そういえば、自分が子どもの時は竹下通りではしゃぎましたが、今は子ども連れて行くような通りじゃ無くなっちゃいましたね…。


という訳で、超ザッとですが、時数についてこんな変化があります。
ゆとり教育では土曜日を休みにしましたが、結果塾へと通う子どもが増えて、クラス内にも差が出来てしまいました。
日本全体でも格差社会が広がっていますが、果たして今回の改訂はどうなるのでしょうね。


指導要領の内容の変化について、算数を例にして少し触れようと思いましたが、疲れたので今回はここまでにします。
やっぱり文章は書いていないと書けなくなるね。